「冬の放置は危険!ウッドデッキが雪で受けるダメージと正しい除雪・メンテナンス方法」
皆さん、こんにちは。長野県佐久市を拠点に外構・エクステリア工事を手がける 有限会社アルティコ です。
夏はバーベキューや家族の憩いの場として大活躍するウッドデッキですが、冬になると外に出る機会がぐっと減りますよね。雪が積もる地域では、なおさらウッドデッキは“冬眠状態”になってしまいがちです。
「冬は気温も低いし、腐る心配もないから放っておいても平気でしょ?」
……そんなふうに油断していませんか?
実はウッドデッキは、雪によって深刻なダメージを受ける可能性があるのです。放置すると、春になってから取り返しのつかない状態になっていることも。
今回は、ウッドデッキが雪で傷む理由と、適切な雪対策・メンテナンス方法について詳しくご紹介します。
■ ウッドデッキへの冬の寒さの影響は思っている以上に深刻
佐久市や軽井沢エリアは、毎日大雪というわけではないものの、一度雪が降ると溶けにくく「根雪」になりやすい気候です。※根雪(ねゆき)とは、下積みになって雪解けまで残る雪のこと。
アプローチや駐車場は危険だから除雪するけれど、「ウッドデッキは春まで使わないし別にいいかな…」と放置されるケースも少なくありません。
しかし、雪は以下の 3つの理由 でウッドデッキに大きなダメージを与えます。
1 水分が内部に浸透し、木材を腐らせる

雪はゆっくり溶けるため、その水分が板の断面やビス穴から木材内部に浸み込みます。
木材は加工されても細胞組織が残っているため、水分を吸い込みやすく、
そのまま放置すると 腐食・腐朽菌の発生・変色 を引き起こします。
写
とくに天然木のデッキは、この「内部の吸水」が命取りに。
2 吸放湿により、板の反りや隙間が発生する
木材には、湿度が高いと膨張し、乾燥すると収縮する性質があります。
室内のフローリングでは快適性につながるこの特性も、外部にあるウッドデッキでは
膨張 → 収縮 → 膨張 → 収縮
が大きな幅で起こり、結果として
●反り●
▲板の浮き▲
◆隙間の拡大◆
などの変形を招きます。

3 凍結と膨張で木材が割れる
日中に溶けた雪が木材内部に染み込み、夜に凍ると内部で水分が膨張します。
これが木材に強い圧力をかけ、
亀裂
ひび割れ
表面の剥離
を起こしやすくなります。
この「凍結膨張」は、冬のウッドデッキに最も多いダメージの原因です。
■ 雪が積もった後の除雪、やりがちなNG行動とは?
ウッドデッキに雪を残さないためには除雪が大切ですが、間違った方法は逆効果です。
● NG① 水やお湯をかけて溶かす
水分を含むと雪は重くなり、ウッドデッキに 過剰な荷重 をかけてしまいます。
さらに、溶けた水分が内部に浸透し、夜の凍結でダメージが拡大します。
● NG② ブルーシートを長期間かけっぱなし
湿気が逃げ場を失い、ブルーシート内部が蒸れてしまいます。
結果、内部の湿度が上昇し、カビ・腐食が進む原因に。
「あくまで一時的な使用」なら良いですが、長期使用はNGです。
■ 正しい雪かき方法|デッキを傷つけずに除雪するコツ
「すでに雪が積もってしまった…」
そんなときは、以下の方法で正しく除雪しましょう。
● ① デッキブラシで軽い雪はかき落とす
20~30cm程度の積雪なら、デッキブラシで十分対応できます。
板の方向(木目方向)に沿ってかくと、スムーズでデッキも傷つきにくくなります。
● ② 積雪が多い場合はプラスチック製スコップ
ポリカーボネート製の雪かきスコップがおすすめ。
金属製スコップは、
板を削る、表面を傷つけ、ビス周りを痛めるため使用は避けましょう。
● ③ まず手すりの笠木から
手すりに雪が残っていると、落雪で再びデッキが埋もれてしまいます。
まず笠木 → 次に床板の順で作業するのが効率的です。
■ 定期メンテナンスで冬のダメージを最小限に
ウッドデッキの素材によって、メンテナンス内容が変わります。
● 人工木(樹脂デッキ)の場合
人工木は水への強さが特徴ですが、表面の汚れを放置すると劣化の原因になります。
ホウキで掃除、デッキブラシで水洗い、中性洗剤で汚れを落とす
最後は乾いた雑巾で拭き取りましょう。
● 天然木の場合
天然木はメンテナンスの有無で寿命が大きく変わります。
掃除、水洗い、年に1回の再塗装。
再塗装をすることで、紫外線・雨・カビへの耐性が大きく高まります。
おすすめの塗料はオイルステイン(油性)のキシラデコール!
※塗料についてのブログはこちら
■ 屋根・庇(ひさし)の設置でウッドデッキ寿命が飛躍的にアップ

「毎回雪が降るたびに心配するのがストレス…」
そんな方には、屋根や庇の設置 が非常におすすめです。
施工事例はこちら
●一年中、雨や紫外線を防げる
●デッキの腐食リスクを大幅に減らせる
●使える期間が増えて家の満足度が上がる
■ まとめ|雪対策でウッドデッキの寿命は大きく変わる
冬のウッドデッキは、
●水分の浸透による腐食
●膨張・収縮による変形
●凍結による割れ
といった、見えないダメージが蓄積しやすい季節です。
しかし、
こまめな除雪や
正しい雪かき道具の使用
定期的な清掃・メンテナンス
必要に応じた屋根・庇の設置
といった対策を行うことで、劣化を大幅に抑えることができます。
ウッドデッキは家の大切な外部空間。
適切なお手入れをすることで、冬でも安心して長く使い続けますと幸いです。
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今回の内容をご覧いただき、一つのご参考にしていただければ幸いに思います。
最後までご高覧いただきありがとうございました。
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