◇外構の防犯対策について・安全な暮らしを守るための工夫◇
外構(ガーデンエクステリア)は家の顔となる部分であり、外観の美しさを追求するだけでなく、実用的な機能も求められます。その中でも、防犯対策は非常に重要な要素です。外構のデザインを考える際に、防犯を意識することは、家族の安全を守るために欠かせません。今回は、外構における防犯対策について詳しく解説します。
〇外構における防犯の重要性
日本では住宅の防犯対策がますます注目されています。特に空き巣や不審者の侵入を防ぐためには、外構の設計が大きな役割を果たします。例えば、隠れやすい場所や侵入しやすい場所を避けるための工夫が必要です。外構を安全な空間としてデザインすることで、犯罪の発生リスクを減少させることができます。
外構防犯のポイントとしては以下のようなものが挙げられます。
・視認性の確保と不審者の抑制
防犯対策において、家の周囲の「見通し」を良くすることは非常に重要です。不審者は人目を避け、目立たない場所から侵入しようとするため、視認性が高い外構を作ることが効果的な抑止力となります。敷地周囲に低いフェンスを設置したり、高い木や茂みを避けることで、外からの監視がしやすくなります。家の周囲が開けた場所であれば、不審者が入りにくくなり、犯罪を未然に防ぐことができます。目に見える監視があることで、犯行を思いとどまらせる効果も期待できます。
オープン外構
・侵入経路の制限と物理的障壁の設置
防犯においては、外構設計で侵入経路を制限することが大切です。視認性のある高いフェンスや壁、頑丈なゲートなどを設置することで、不審者が敷地に入りにくくなります。また、敷地内に隠れ場所を作らないことも重要です。物置やゴミ箱などが不審者の隠れ場所になる場合がありますので、これらは目立たない場所に配置したり、外から見えるようにしておきましょう。ゲートやフェンスをしっかりとした構造にすることで、侵入の難易度が上がり、犯罪を防ぐ効果が高まります。
クローズド外構
・照明と監視カメラの活用による安全強化
照明と監視カメラの設置は、外構における防犯の最も基本的で効果的な対策です。特にセンサーライトは、不審者が敷地に近づいた瞬間に点灯し、その存在を強調するため、犯行を思いとどまらせる効果があります。また、防犯カメラは、敷地内を常に監視するための重要なアイテムであり、設置することで不審者の侵入を抑制するだけでなく、万が一の際に証拠を確保することもできます。カメラの存在を示すことで、視覚的な防犯効果も高まり、家族の安全を守るために欠かせない要素です。
これらの要素をうまく組み合わせることで、外構の防犯性を高めることができます。
〇防犯に有効な外構デザインのポイント
1. 視認性を高めるためのデザイン
不審者は、目立たない場所や隠れやすい場所を狙う傾向があります。したがって、家の外構を設計する際には、道路や周囲からの視認性を高めることが防犯において非常に重要です。視認性が高いと、不審者が敷地内に侵入しにくくなります。逆に、隠れ場所が多いと侵入されやすくなります。
1-1 低いフェンスや塀の使用
高い塀やフェンスは、敷地の中を見えにくくし、外部から家の様子がわかりづらくなります。そのため、高いフェンスを使用することは防犯上は逆効果です。代わりに、低いフェンスやオープンなデザインにすることで、家の内部が見通しやすくなり、不審者が侵入しにくくなります。特に、家の周囲に高いフェンスがある場合、その隙間や低い部分が不審者の侵入経路になることがあるため、視認性の高い外構デザインを心がけましょう。
1-2 高い木や茂みを避ける
外構において、高い木や茂みは美しいですが、防犯の観点から見るとあまり好ましくありません。これらの植物が不審者の隠れ場所になってしまうからです。特に家の入り口付近に密集した木や茂みがあると、不審者が近づいても見つかりにくく、侵入を許してしまう恐れがあります。低い植物や花を選び、視界を妨げないように配置することで、家の周囲を見通しよく保ち、犯罪の抑止に繋がります。
1-3 庭のデザインにも注意
庭のデザインにおいても、視認性を意識することが大切です。特に家の正面や敷地周囲に大きな物置や目隠しがあると、不審者にとって隠れる場所を提供してしまいます。庭に物を置く場合は、周囲から見えるように配置し、物陰を作らないようにしましょう。また、庭の端に不必要に高いものや大きなものを置かないように気をつけましょう。
リビングからの目隠しなどは必要な部分に必要な分だけ取り入れることで室内のプライベート空間を維持することができます。
2. 侵入経路の制限と物理的な障壁
外構デザインにおいて、防犯のためには侵入経路を制限することも非常に重要です。侵入者が家に近づくための経路を減らすことで、犯罪を未然に防ぐことができます。侵入経路を物理的に遮断するために、以下の対策を講じることが有効です。
2-1 堅牢なフェンスやゲート
敷地内への侵入を防ぐためには、堅牢なフェンスやゲートの設置が効果的です。特に敷地の入口部分にしっかりとしたゲートを設けることで、外部からの不審者の進入を防ぐことができます。ゲートは、様々な種類がありデザインも豊富なのでお好みのデザインを取り入れることもできます。また、車庫などはリモコンで開け閉めできる自動ゲートが理想ですが、入り口にチェーンやロープなどを張るだけでも視覚心理的にも比較的効果があります。
2-2 壁や塀でのバリア設置
敷地の境界を示す高めの壁や塀も、防犯対策として非常に有効です。高さがあることで、侵入者が越えにくくなり、物理的に敷地内へのアクセスを難しくすることができます。特に壁は、隠れる場所を減らすためにも効果的です。しかし、壁や塀を高くしすぎると視認性が悪くなるため、適度な高さを保ちながら設計することが重要です。
2-3 隠れ場所を作らない
外構における物置や倉庫の配置も重要です。これらの収納物が不審者の隠れ場所になってしまうことがあります。物置は家の裏側や目立たない場所に配置するか、外から簡単に見える位置に置くことを心がけましょう。また、ゴミ箱の置き場所にも注意が必要です。ゴミ箱は、できるだけ家の側面や目立たない場所に配置し、不審者が隠れる場所を作らないようにしましょう。
3. 防犯機器の活用と心理的防犯性
現代の防犯対策では、防犯カメラや照明の活用に重きを置かれています。これらは心理的にも非常に効果があるため外構に組み合わせることで、さらに効果的な防犯対策が実現します。
3-1 防犯カメラの設置
防犯カメラは、家の周りを監視するための非常に効果的な方法です。カメラの存在自体が犯罪者への強い抑止力となります。特に、玄関や門扉、駐車場などの目立つ場所に設置することで、不審者が侵入を試みる前にその存在を知らしめることができます。カメラの録画機能があると、万が一の侵入時に証拠を確保することもできます。
3-2 センサーライト・照明の設置
夜間の防犯対策として、センサーライトの設置も効果的です。センサーライトは動きを感知すると点灯するため、不審者が敷地内に近づいたときにすぐに照らし出され、周囲にその存在が明るみに出ます。特に玄関や庭の入り口、駐車場に設置すると良いでしょう。また、不審者は暗い場所を狙うことが多いため、敷地内の照明を設置することで全体的に明るくなり、視認性が向上します。美しいライトアップは、外観にもアクセントを加え、夜間の安全を守ります。
3-3 遠隔操作での監視
近年では、スマートセキュリティシステムを取り入れることも増えてきました。これにより、外出先からでもスマホでカメラの映像をチェックしたり、家の周囲の動きを確認したりすることができます。外構に設置した防犯カメラやセンサーライトを、インターネットを介して遠隔操作することができ、より高い安全性を実現できます。
3-4 アプローチ・ファサード周りの防犯砂利
防犯砂利は昔から取り入れられてきましたが、持続性が低く、5年ほど経つと効果は少しづつ減少していきますが、アプローチ・ファサード周りの動線の中に防犯砂利を部分的に取り入れることで建物周りにも防犯砂利が使われているかもしれないと心理的に不審者は考えやすいため最小のコストで防犯対策をする際はおすすめです。
■ まとめ
外構の防犯対策は、家を守るための重要な手段です。視認性を高めるために低いフェンスを使ったり、センサーライトやカメラを設置したりすることは、効果的な防犯策です。また、隠れ場所を作らないようにし、侵入経路を制限するためのゲートやフェンスの活用も重要です。これらの工夫をうまく取り入れることで、家の安全性を大幅に向上させることができ、家族の生活をより安心したものにすることができます。外構設計の際には、防犯の視点を忘れずに、生活の質と安全を両立させることが求められます。
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今回の内容をご覧いただき、外構・エクステリアについて一つのご参考にしていただければ幸いに思います。
最後までご高覧いただきありがとうございました。
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