外構工事エクステリアの相見積もりのメリットとデメリット!
外構工事の会社を探すのに近頃では相見積もり(いくつかの業者に見積もりを取ること)を取る方が多くいらっしゃいます。
いくつかの外構会社エクステリアショップにプランを作ってもらい金額とともに比較することは勿論メリットが多いと思われますが、メリットだけでなくデメリットもあることをご存じでしょうか?
今回は相見積もりのメリットと隠れたデメリットをご紹介いたします。
〇そもそも外構工事の相見積もりとは!
相見積もりとは1社ではなく複数の会社に打診し見積書の提出を依頼することで、それぞれの会社が提出した見積書の内容と金額を比較し、依頼する会社を決定します。 相見積りをすることによって、依頼する業務内容の価格が妥当なものであるかの判断がしやすくなります。
車の売却時には下取りで相見積もりがよく使われ、自身で複数の会社に連絡を取り、その中で高額で買い取ってくれる会社を見つけて売却するようなことはあるあるかと思います。
そんな相見積もりですが、外構工事についてはどこの会社に問い合わせれば良いのかわからず、相見積もり専門の紹介業者にいくつかの会社を紹介してもらうパターンが多いかと思います。紹介された外構業者は紹介料として、相見積専門紹介業者に紹介料を支払っています。紹介業者によって異なりますが大手紹介会社では、工事金額の10%程度の紹介料です。例えば外構会社出しの金額が300万円であれば30万円分手数料がかかり、お客様出しは330万円の見積書となります。
相見積もり専門業者のHPにそれぞれ記載されていると思いますので利用する際は確認しましょう。
〇相見積もりのメリット!
●メリットは、やはり複数の会社の見積書を比較できるので価格が妥当なものであるか、コンクリートや門柱などの価格帯が分かることです。
・相見積もり専門の紹介会社から相見積もりを受ける場合は、価格帯がわかり、とにかく安い会社を見つけられることが一番のメリットと言えます。こだわりが無く金額を抑えたい方にはベストの方法だと言えるでしょう。
・自身で外構会社を探し問い合わせる場合は、時間は多くかかりますが様々な提案、会社の得意とするプランニングで提案見積りされるので様々な使い方の可能性やエクステリアプランを比較検討することができます。外構会社によって提案するプランは異なり、プラン内容によって工事内容や金額が異なりますので金額差がある場合はどのような工事をするのかをよく確認する必要があります。※長野県は寒冷地である為、下地工事が必要になります。下地を作らず手抜き工事をして安く見積もりを出す会社も少なくないため、安すぎる見積もりには注意が必要です。また他社が作成したプラン・図面を盗用する会社はプライドが無くモラルも無い為非常に危険です。
〇相見積もりのデメリット!
●外構工事における相見積もりのデメリットはズバリ!良いプラン・洗礼されたエクステリアプランは提案されにくいということです。
・相見積もり専門の紹介会社から相見積もりを受ける場合は、安いプランばかりが集まり、住まう人のライフスタイルやお庭の使い方について考えられていないプランを提案されやすいです。安いプランはきわめてシンプルな内容であり、安さを求めるあまり見えないところで手抜き工事をされてしまうケースも少なからずあります。インターロッキングの施工方法
相見積もりを取っているということは、依頼せれる会社はどれだけ時間をかけて打合せをして入念にプランを作成しても他の会社にとられてしまえば何も残らないのでシンプルで安いプランを提案する会社が多いのが現状です。駐車場だけ、フェンスだけ、ウッドデッキだけ、などの分割した内容であればサイズや形の提案になりますが、外構全体のプランで考えた時には、「アプローチの動線や庭の使い方によって駐車場はこの位置が良い」というような外住空間をトータルで考えるのがエクステリアプランであり、エクステリアプランナーの本来の仕事です。
残念ながらプロのエクステリアショップであっても、相見積もりである以上手が込んだプランを作成しても実際に契約にならなければ手間がかかるだけになってしまうので一社に決めて真剣に取り組まなければ、ライフスタイルに合った様々な提案はされないことが多いでしょう。
「庭をどのように使いたいか」「道路からの目線はどこが気になるか」「夏場子どもと水遊び、キャッチボールがをしたいか」外構の使い方次第でできることが変わってきます。
本来の戸建て住宅のメリットである外住空間を活かせずに、豊かな暮らしを知らずマンション暮らしと同じような室内だけの暮らしにならないようご自身で信頼できる会社を探すことをおすすめいたします。
〇まとめ
外構工事は建築業に属する仕事ですが、建築基準法のような厳しい決まりがなく素人でもできてしまう仕事です。
〈エクステリアプランナーの資格は勿論のこと、土木施工管理技士や建築コンクリートブロック工事士などの資格を保有している会社・現場の職人がいる〉プロのエクステリアショップをご自身で探して様々なエクステリアの提案をしてくれる会社を見つけることが外構工事を失敗しない近道です。
様々な提案ができる会社は経験が豊富で実績があります。
※エクステリアの提案とは車などのオプション販売などではなく、住まう方のライフスタイルに合った、物の配置やプロの目線から見た時の使いやすさ、今後の生活の変化(子供の成長やバリアフリーなど)に対応できる設計・プランニングの提案です。
その提案を受ける為には担当者との信頼関係を構築して要望は勿論、現在のライフスタイルや趣味趣向を伝え、将来のライフスタイルについても話し合える関係性になれば、自ずと洗礼されたエクステリアプランが出来上がり、敷地全体を最大限活用した豊かな生活が送れるようになります。エクステリアプランナーはお客様に様々なお話を伺わなければお客様に合った提案は当然できないので信頼できる会社(担当者)を見つけることが良い外構工事をする秘訣です。
〇植栽の提案について
外住空間に自然を取り入れることには多くのメリットがあります。
実際に外の空間で自然と触れ合い時間を過ごす人の幸福度は高く、自然と触れあうことなく室内で過ごす人は幸福度や体や心の健康面も下がる傾向があります。
少し前に流行った、ガーデンセラピー、都会の高層ビルや都市開発にも壁面緑化が多く取り入られたりサステナビリティ・グリーンインフラの取り組みとして樹木や草花など自然が取り入れられています。
戸建て住宅の外構にも植栽を取り入れて生活の中で自然と触れ合う暮らしの需要が増えてきており、建売住宅に関しては植栽が入っている住宅の方が売れやすいという傾向にあります。
本来は暮らし・ライフスタイルに合った植栽プランやお庭を最大限活用できるプランニングをエクステリアプランナーが提案するものですが、相見積もりの場合は金額を抑えたプランが提案されやすいことからお庭での暮らしの提案まで行われない場合が多く、結果として使わないお庭、興味の湧かないお庭になってしまい子育てがひと段落してからは空き地のように扱われるお庭が増えています。外構工事と同じタイミングで植栽や花壇を入れることをおすすめします。
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外構・エクステリアは決して安い買い物ではないので、今回の内容をご覧いただき、一つのご参考にしていただければ幸いに思います。
最後までご高覧いただきありがとうございました。
有限会社アルティコ