◇軽井沢・東信地域で外構をする方必見の重要事項をご紹介いたします。
長野県軽井沢町は標高900~1000m。隣の御代田町は850mほどになります。わかりやすく比べると東京23区で一番標高が高くても57mほどのようです。これほどの標高差があるということは外気温も大きく違ってきます。
軽井沢の冬夜は氷点下15度ほどまで下がり、御代田町でも氷点下12度ほどになります。場所によっては木で日当たりが悪く、湿度も高い環境の為、外の工事、外に作るものは大きな被害が加わります。
軽井沢から御代田町、佐久市まで寒冷地ならではの気を付けたいポイント・外構工事を失敗しないために押さえておきたいポイントを今回はご紹介いたします。
まず、前提として、軽井沢のような寒冷地には凍害があることを知っていただく必要があります。(凍害とは外気温が氷点下になり水が凍り体積が増えることによっておこる自然現象が外工事で作った工作物に影響を与えることです。)
住宅や水道設備工事には地域ごとに基準が決まっており、凍害が起こらないよう工事する決まりがあります。ですが外構エクステリア工事にはそういった基準は明確には決まっておらず、業者が経験の中で凍害防止の工事を行っています。市町村の自治体が大まかな凍害防止の基準を決めてはいますが、陽当りや水のはけ具合、地質、環境はそれぞれ違い軽井沢内がすべてその基準で通用する訳ではありません。
軽井沢で外構エクステリアを失敗しないためには、軽井沢での工事になれており、設計士が現場の環境を把握している必要があります。その中でもお客様が工事額を下げるために大きな値引き交渉をしてしまうと凍害の起こりやすい手抜き工事をされてしまう可能性があるので一番はお客様自身が軽井沢は特殊な環境だということをご理解いただく必要があります。
〇製品凍害
製品凍害とはメーカーなどで売られている製品に凍害が起こる状態です。(凍結融解)基本起こりえないことですが、プランナーが凍害を受ける製品を使用してしまうと当たり前ですが製品凍害が起こり割れや剥がれ凍結融解が出てしまいます。
お客様のご要望でこのメーカーのこの材料を使ってほしいとご要望をいただいた際は必ず凍害を受けないかを確認して使用する必要があります。メーカーカタログに凍害マークや注意書きが入っていたりするのでそういった材料は軽井沢では使用できません。
レンガやタイルなどの焼き物や吸水率が高い石材などは要注意です。
〇製品凍害②
製品凍害はレンガや石などの材料だけでなく、アルミ系でも起こります。フェンスの柱など地面に埋め込むアルミ材は水抜き穴が必ずついています。
この穴は柱内に入り込んだ水を出す為の穴で柱の中に水が溜まった状態で水が氷ると柱が膨張してしまいます。
軽井沢は傾斜地が多く、柱をメーカーの基準より深く埋めたりすることがあります、その際に水抜き穴も埋めてしまい新しい穴を空け損なうと破裂してしまうので細かい点ですが重要なポイントです。
〇凍み上がり
軽井沢で一番発生率が高い凍害は凍み上がり(しみあがり)です。
凍み上がりとは、水分を含んだ土が凍り体積が増えることで土が盛り上る現象です。
写真のように土が凍り、盛り上がった土の上に構造物がある場合に構造物自体を持ち上げてしまい、コンクリートなどであれば割れ、物置などであればドアが開かない状態になります。
防止策は、構造物の地盤を水捌けの良い砕石層にすることです。自治体HPに凍結深度という地面から何㎝までが凍結するかを示した表があり、住宅などの建築申請物の基礎はこれにならって設計され作られています。外構工事も凍結深度を砕石層で確保する必要がありますが、決まりではなく地面に埋まってしまい見えるものではないので金額でだけで判断されるお客様の場合は削減されてしまうことがありますので注意が必要です。
〇雪から氷へ
冬場の軽井沢は日中も氷点下5、6度です。雪はそこまでたくさん降りませんが、積もった雪は解けずに残ります。その為、車の進入路などの脇には雪かきをした雪を置いておけるスペースが必要になるので動線の幅は広くとる方が車社会の軽井沢では良いかと思います。
・雪から氷になりフェンスや構造物を歪ませることもあります。
雪に埋まり、溶けて凍ってさらに押されることで写真のようにメッシュフェンスが歪んでしまいます。建物の屋根から雪が落ちてくるような場所で起こりやすい現象です。もちろん物置や植栽などでも起こりえる現象なので配置にも気を配る必要があります。
他にも落葉松対策や軽井沢ならではの植栽のポイントなど細かなポイントはいくつかありますがブログ向きではない内容なので公式ラインなどでご質問いただければ幸いです。
有限会社アルティコ↓施工事例URL↓
https://www.aruthiko.biz/gallery?tag=13132
■まとめ
軽井沢は誰もが知るリゾート・別荘地ですが冬場は厳しい環境になります。
特殊な立地であることを理解することで軽井沢ならではの外構エクステリアを考えていただければと思います。
外構エクステリアを通して、自然あふれる借景を楽しみ、庭木の手入れをしながらウッドデッキでお茶をする。草花や気温湿度から四季を感じ静かなスローライフを楽しんでいただければ幸いです。
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弊社では3Dイメージパース図でエクステリアプランをご提案しております。EpicGamesのソフトを使用しており、よりリアルな3Dイメージ図で完成図をご覧いただきイメージを共有致します。
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外構・エクステリアは決して安い買い物ではないので、今回の内容をご覧いただき、一つのご参考にしていただければ幸いに思います。
最後までご高覧いただきありがとうございました。
有限会社アルティコ
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